遺産相続でトラブル!何もしてこなかった兄の行動に唖然としたお話

兄弟同士、親の遺産で揉めることはよくあることです。
「だけど、うちにはもともとそんなに多額のお金はないから大丈夫」と思っていたら大間違い。相続人が自分しかいないというなら別ですが、複数の相続人がいる場合、トラブルの火種になることがあるのです。
「これにサインして」兄の行動に驚愕
母の後を追うように父が他界した時のことです。
父は癌で他界しましたが、進行がとても早く介護という介護は必要ありませんでしたが、母は入院生活や自宅療養も長く、介護にはかなり苦労しました。
大好きな母の元に父が旅立ってほっとするような、さみしいような気持ちで実家の片付けをしていた時に、突然、兄夫婦がやってきました。
兄夫婦は東京にマンションを購入して住んでおり、長女の私が地元で結婚したため実家のすぐ近く(距離にして300メートル程度)のところに家を建てて住んでいました。
兄夫婦は盆と正月に帰ってくるだけ・・・それ以外は空気のような存在で、母の介護のときも何もしていません。妹は独身でもう家を出て働いています。
この兄夫婦、実はことあるごとに父からお金を借りていました。総額は300万オーバー。もちろん1円も返していません。なのに、面倒なことは一切手を出さずにいるというスタイル。お葬式でもただ座っていただけで何もしていません。子供のころからそうなんですが、当事者意識というものがない。
ただ、特に私がすることに口も出さないので「イライラするけど、邪魔しないならそれでもいいや」と思っていました。
そんな兄夫婦が、実家に呼ばれてもいないのにやってきたときに「ピン」ときました。「あ、遺産相続の話だ」と。
話し合うつもりだった私に兄は驚愕の一言を放ったのです。
「こここにサインして。全部僕が貰うから」
横でニコニコしている義姉。
created by Rinker¥1,386 (2023/09/26 07:48:40時点 Amazon調べ-詳細)書類は、相続放棄の書類でした。すでに妹にはサインをさせてあり、あとは私がサインをすればすべての財産が兄のものになるということを意味していました。
実家といっても、田舎のごく普通の一戸建てでほぼ価値はないと思われるもの。他に貯金が数万円程度と古い自動車が一台。
それをすべて自分によこせというのです。
私は3人で分ければ良いと思っていたのですが、妹に勝手にサインさせていた兄に怒り爆発!
でも兄は「俺が長男だし、俺のモノでしょ。お前はもう結婚してよそものだし、財産は昔から長男のモノって決まってる」と時代錯誤MAXの主張。
兄嫁は「実家を改造して別荘にする」と目をキラキラさせていました。
今まで、何も。本当に何もしてこなかった癖に。母が倒れたときにも一度しか見舞いにこず、お車代を貰って返った兄。父が病床にいるに借金の申し込みをした兄。
すべてのイライラが爆発して、私は箒を振りかざして兄夫婦を玄関から叩き出しました。
「絶対にサインしない」
あとは、すべて弁護士にお任せしていますが、兄夫婦は「近くに住んでいたからきっとたくさん貰っているに違いない」とまだ、分割に合意していないと弁護士が苦笑いしていました。
法律で丸く収まるのは理解していますが、ぼーっとして何もできなかった兄がまさか遺産相続になった途端にここまで非常識になるとは思っていませんでした。
遺産相続のトラブルは人事ではない
相続放棄を迫って来るという非常識行為に及んだ兄の体験談でした。
この後、裁判をして遺産分割したそうですが、ずっと側で両親の世話をしていた長女には少し多めに遺産が認められたそうです。寄与分というのですが、被相続人・・・つまり亡くなった人のに貢献したり介護や看護をした相続には、法定相続分に上乗せして相続が認められるのです。
このように法律で解決できる遺産相続の話ですが、それでもトラブルになることは多々あります。
例え、莫大な億単位の金額ではなかったとしても目の前にお金や財産があったら「欲しい」と思うのが人情。
そこで、人格が変わってしまう人もいます。何もしてこなかった疎遠だった人物が現れて急に権利を行使しだしたり、体験談のようにいきなり相続放棄させようという強者も実在します。
家族を失ってさみしい気持ちでいる時に、不意打ちを食らわすように襲ってくるのが遺産相続のトラブル。
あまり考えたくないことかもしれませんが、人はかならずいつか死にます。ですから、自分が相続人にも、そして、被相続人になることを頭の隅に入れて置いた方がいいかもしれません。
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