発達障害を隠して入社してきた後輩にモヤモヤ

世の中にはいろんな人がいます。そして、様々なハンデを抱えた人も・・・。

障害者への理解はあって当然ですし、そもそも障害者と健常者という区別をすることが正しいのかの判断もなかなか難しいものです。ですが、どのような人であって周囲への配慮はするべきですよね。

今回の悩みは「発達障害を隠して入社してきた後輩」に悩まされているという女性です。

自閉症スペクトラムとアスペルガーを隠して入社してきた後輩

会社員として働いています。

入社してすでに10年が経過し、私も中堅になってきて後輩にフォローを任されるようになってきました。

仕事にはやりがいがあるのですが・・・今、フォローを任されている後輩がちょっと変なんです。というのも時間を守らなかったり、先方との打ち合わせに平気で遅刻してきたり、会議でいきなり何の関係もないことを質問し始めたり・・・。

質問はしてもいいけど「その話を今する?」という感じなんです。一度は、販売促進の会議だったのに急に立ち上がって「女子トイレの電気が暗い」と言い始めたこともありました。

いや、それ言っても良いけど今じゃないしここじゃないよねみたいな (笑)

見た感じ普通だし、会話もできる。だけど、そういう違和感がすごくて・・・取引先に自分から「○○日に連絡します」と言っておいてしないことも多々あり。私が予定表を渡してもできない。かと思うと、頼んだ資料の整理を始めたら周りが見えていないのが没頭していて。話しかけたら怒られたこともあったし、そんなに詳細な資料でなくなくていい場面で3時間かけてグラフまで作っていたり・・・。こう熱量のかけ方がちょっとズレているという印象でした。

まぁ、会議資料が細かすぎるくらいならそれでもいいんですが、予定を忘れて取引先を激怒させるのが一番こまる。しかも、人にかかってきた電話を取り次がないものだから他の人の仕事にも支障がでる始末。

毎回遅刻するなんておかしいと思った私は本人に「どうして予定を忘れるの?」と聞いてみることに。すると

「実は、発達障害で・・・子供の時からこうなんです」と告白。ちなみに面接ではそれを隠していたそう。

「言ったら採用されなくなる」と思ったらしいのです。

別に障害がうることで差別するつもりはありません。ですが、解っているのにそれを隠して営業に希望を出して配属されるなんて・・・約束を忘れること、人への伝言を忘れる癖があることは子供の頃からの事で本人は自覚しているのに・・・。せめて最初に話して欲しかったと思いました。

隠して入社するというそのやり方にイライラ・・・。私は上司にすべてを報告してその後輩を営業ではなく別の部署に配属して貰うようお願いしました。

発達障害があるのは仕方ないし差別はしないけど、障害者でも健常者でも仕事はやっぱり適材適所だと思うんですよね。約束を守れないし、人への伝言を忘れてしまう人は営業は無理でしょ・・・と言ったら泣かれましたが、上司も「配置転換するほうが会社のためだし本人のためだ」と言っていました。

配慮と理解は相互にするもの

障害があってもなくても自分の能力を生かす職場が一番よいわけで・・・自分の障害を解っていてそれを隠して営業に配属されてしまうというのは、常識的にはちょっとどうかなと思ってしまうところです。

障害の有無にかかわらず仕事は適材適所。できるかどうかがポイントですから、配置転換は致し方ない対応なのかなという気もします。障害者への理解は必要ですが、逆に自分にハンデがあることを理解しているのなら、障害を持った側もまた周囲に対する理解と配慮が求められるのは当然のこと。どちらかが一方的に理解を求められるのは理不尽ですよね。それが会社ならなおさらです。やはり、相互の理解が充分であることが一番理想的です。

シフクのお悩み広場:担当のリン