どうしても認めたくない・・・妹を説得した話

子供は誰だって大切な存在。

親なら我が子の健やかな成長を願うことは当たり前のことです。ですが、すべて何もかも理想通りには行かないもの、子供に合わせた様々なフォローが必要になります。

我が子に「発達障害があるかもしれない」と解った妹がその事実を認めずにいた女性の体験談です。

息子の発達障害を認めない妹を説得した話

38歳、既婚で私には子供はいません。

私には妹がいるのですが、妹には2人子供がいます。上の子は小学校低学年で、下の子は2歳。かわいい盛りなのですが、下の子が明らかに他の子と様子が違っていたんです。

それは、子育てをしていない私が見ても「あれ?」という位の違和感でした。

例えば、いつも表情が同じで笑わない。口を開けたままで舌が出っぱなし。2歳になるのにちゃんと立てない・・・などなど。

私はとても心配になり妹に「一度、見て貰った方がいいのでは?」と忠告してきたのですが、妹は「子供がいないお姉ちゃんには解らないよ」と相手にもして貰えませんでした。

そんな妹もパートにに出ることになり、2歳の甥っ子は幼稚園に通うことに。プロの保育師さんに預けると一週間もしないうちに「療育センター」を勧められて妹が怒り心頭。

「ちょっと、歩けないくらいで大げさなのよっ」

「成長すればみんなと同じになるはず。多様性を認めていない」

と謎の怒り方をしていました。

多様性というのはそういうことではないし、もし発達に遅れがあるなら今のうちからそれに合わせたフォローをしてあげたいと思った私と母が一生懸命説得して、なんとか病院に行くことを妹が承諾。

専門医に診て貰ったところ、やはり発達障害の疑いがあるということでした。

妹は余程ショックだったのでしょう。帰り道にずっと「絶対に嘘だ。何かの間違いだ」と繰り返していました。

が、事実は事実。まずは親が認めてあげないことには何も始まりません。私と母は妹に「とにかくみんなでフォローするから」と何度も話をしたのですが、妹を聞く耳を持たず。その後、他の医者にも診せたそうですが、答えは同じ。

2歳の甥っ子は攻撃的なところがあり、幼稚園で他の子を蹴っ飛ばしてしまいまったんです。幸い怪我はなく泣いただけで済みましたが、相手は生後10ヶ月の赤ちゃんですから、どうみても甥っ子に非があるのだろうと私も思いました。

妹は「障害のせいなんかではない。うちの子はちょっと元気なだけ」とヒステリックに自分の子を擁護していました。が、私は相手の子と親御さんに申し訳なくて平謝りでした。

このままでは本人のためにならないと思い、必死ら妹を説得して「甥っ子ちゃんのためにも、このままじゃだめだ!」なんか療育センターに通うことになりました。療育センターに通い出して、リハビリをするなかて解ってきたこともあって、今では妹もずいぶん落ち着いていますが、正直なところ甥っ子のフォローより妹のフォローに苦労しています。

障害を認めるのは本人のため

発達障害などの問題はとてもデリケートです。本人だけでなく親がどうしても「障害があることを認めない」という体験談の方のようなケースもあります。

発達障害にはたくさんの種類があり、程度も人によって様々・・・周りのケアとフォローが必要ですし、正しく対応してあげることで本人も暮らしやすくなっていきます。

体験談の方の妹さんはどうしても息子さんの障害を認めたくなかったのでしょうが、人に暴力をふるったことをきっかけに事実を認めていったようです。デリケートな問題がたくさんあって、周囲の人にとっても「どこまで突っ込んでいいものか」迷うところもあったことでしょう。

シフクのお悩み広場:担当のリン