なんでも疑う友人に疲れた・・・自己肯定感が低い人は疑り深い?

自己肯定感という言葉をご存知ですか?

シフクのお悩み相談広場でも何度か取り上げてきた「自己肯定感」ですが、自己肯定感とは「自分を認める」こと「ありのままの自分を好意的に評価できる」ことを言います。

当然ですが、自意識過剰や自己愛とは別のものです。別の言い方で、、自己存在感、自己効力感と言うこともありますし、自尊感情と類似した言葉です。

この自己肯定感ですが、実は低すぎるとちょっと面倒なことになってしまうんです。ある女性の体験談をちょっと見てみましょう。

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褒められているのに疑う・・・友人に疲れた

社会人1年目の新入社員です。

同じ職場の同期に大学時代からの友人がいます。友人といって学生時代はそれほど仲が良かったという分けてはなく、たまたま同じ会社に就職が決まったことで、仲良くなったという感じの子です。

大学の時には別のグループにいたので解らなかったのですが、この子。めちゃくちゃめんどうなんです。

あるとき、職場の先輩にあたる人と3人で食事をしたんです。場所は会社近くの定食屋さんです。和気藹々と楽しい食事の時間だったのですが、その先輩が私の友達に「食事の仕方がすごく綺麗だよね」と褒めたんです。確かに、その子は箸の持ち方や作法などが身についているといった印象で、食べ方が綺麗。お魚も綺麗に食べます。

私も「ほんとそうだよね。食べ方が綺麗ってすごい良いと思う」と言いました。私は本心だし、先輩も嫌みや当てつけで言っているという雰囲気ではありませんでした。

ですが、その日の夜、友人からLINEが来て

「あのさ、私って食べ方しか褒めるところがないって思われてるのかも・・・どうしよう」

と。

いやいやいや、ランチのときの何気ない会話だし、私はLINEが来なかったらその会話をしたことすら忘れていったでしょう。その程度のことなのに、いちいち気にしてLINEしてくるんです。もうびっくり。

とりあえず「そんなことはないよ」と返しておきました。

別の日のことです。帰宅するときタイミングがたまたま同じで、会社のエレベーターを待っている間にちょっとしたおしゃべりをしていたんです。その光景をみた課長が「お疲れ様。楽しそうだね」と声をかけてくれました。

別に騒いでいたわけでもないし、普通の会話だと思うんですが

「あのさ、さっきのって気楽だってことよね?」とエレベーターの中で不安そうにしていました。

「絶対そうだよ。浮かれやがってってことだよね」と。私はそんな風に思わなかったので「違うでしょ」と言ったのですが・・・

「いいよね○○は、そんな風に思えて。私なんて・・・」とグスグス。

この日は友人と食事をしてから帰ろうと思っていましたが、面倒になって用事が出来たといって一人で帰宅しました。どうしてこんなになんでも疑ってしまうのか・・・私には理解できません。

自己肯定感の低さが原因かも

疑り深い人って時々いますよね。もちろん、警戒心を持つことは大切だし、なんでも純真無垢に信じてしまうのは危険でもあります。ですが、褒められているのに「きっと嫌みだ」なんて思ってしまうのは確かに側にいて疲れるタイプかもしれません。

今回の体験談のご友人がなんでも疑ってしまう原因・・・もちろんひとつではないと思いますが、その理由のひとつには「自己肯定感の低さ」があるのかもしれません。

自己肯定感が低いから「褒められても素直に喜べない」し「疑ってしまう」私が褒められる訳がないと思ってしまうというのも原因としては考えられます。もちろん、生い立ちや過去の経験から来るトラウマなどもあるのかもしれませんが、体験談を読んでいる限りでは、このご友人は自己肯定感が低いような印象を受けます。

いち友人として出来ることは多くないかもしれませんが、ネガティブ発言をしたらそれを否定して「そんなことないよ」と言ってあげるだけでも本人は安心するかもしれません。ただ、いち友人であってカウンセラーではありませんから、無理のない範囲でのお付き合いにとどめるという選択肢もあります。

シフクのお悩み広場:担当のリン