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【不用心】「閉め忘れたけど、まぁいいか・・・」鍵を閉めない母親

昔…田舎では自宅に鍵をかけなくても大丈夫…。そんな地域も時代もありました。

ですが、時代が様変わりした今、鍵をかけることは常識。家人が家にいるときでも防犯のためには玄関の鍵はかけている…というご家庭のほうが多いかもしれません。

今回のお悩みは、母親が鍵をかけずに出かけてしまう…というお悩みです。

田舎育ちの弊害?!鍵をかけない母にイライラ

私の母は、今年73才。
健康のそのものですし、認知症の疑いもないとのこと。

足腰も丈夫で、それはとてもいいこと…。

自分でバスやタクシー、時には歩いてお出かけする元気な人です。

そんな母ですが、防犯意識というものが皆無!

というのも母は田舎育ちで、昔から「鍵をかける文化がない」んです。母が育った山間の集落は、全員知り合いか親戚。

昔は知らない人が入ってきただけで「誰かが気づく」ようなところだったので、自宅に鍵をかける文化がないんです。

ですが、今はそんな時代ではないし、今、住んでいるのは田舎ですが新興住宅地。

それでも母は、昔の感覚で過ごしてしまうみたいで鍵のかけ忘れ、窓の閉め忘れが多いんです。出かける前に戸締まりを確認することもしないし、鍵をかけるのも忘れることが多々あります。

私が何度注意しても「別に大丈夫でしょ。ご近所さんとは仲良くしてるし」と。

私から口うるさく言われているから、気づいたらかける…というスタンス。だから、出かける途中で「鍵をかけ忘れたかも?」と思っても「まぁいいや」と思うそう。

私だったら鍵をかけに戻りますが、母はそれをしない。戸締まりのプライオリティが低いんですね。

最近は私がガミガミ言うからかけている…とは言うものの、忘れる…確認しない。忘れていてもまぁいいや。

の精神はなかなか変わらない。

泥棒なんて家には入らないと信じているのでしょう。

なんとかして戸締まりが大切だという事を解らせようと、泥棒のことを話したりニュースをワザと見せても対岸の火事。

「家は大丈夫。あんたは神経質なのよ。」

「近所の人と上手くやっているし、大丈夫」

「泥棒なんてそうそういないし」

と。

このままではまずいと思った私は、姉と相談して実家に疑似泥棒にはいることに。

もちろん、本当に泥棒するわけではなく「泥棒が入ったらこんな物を、盗られるよ」と母に解らせるために、母がいない間に実家に入って母の通帳や着物などを持ち出したんです。

母は帰ってきてびっくりしたそうで、私と姉が「これ、全部盗られたら嫌でしょ?」と話すと少しは解ってくれたようです。もちろん、通帳も着物もすべて返しましたよ(当たり前ですが)。

ショック療法でしたが、やってみて良かったなと思います。ただ、これだけでは心配なので母に内緒で警備会社と契約しています。

母に警備会社のことを話したら、それに甘えてまた鍵をかけなくなってしまいそうなので…。

鍵をかけないといけないと理解はしてくれたようですが、それでもまだまだ安心はできないと思っています。

育った環境から来るものを変えるのは難しい


鍵をかけなくても問題なかった場所と時代。

そんな恵まれたのどかな環境で育った母親にとっては、鍵はかけてもかけなくてもいいものだったのでしょう。

昔はそうだったかもしれませんが、今は違う…。ただ、育った環境に起因する見に染み着いたものはなかなかとれないのも事実です。

今回は、泥棒に入られたらどんなものがなくなるのか…それをわかりやすく見せることで改善したそうですが、それでも不安だと思わせる言動があったのでしょう。

完全に人を変えることは難しいのかもしれませんが、できるだけ意識を変えること。わかりやすく「どうなるのか」を見せることは有効なようです。

シフクのお悩み広場:担当のリン