いじめを傍観しているウチの子・・・どうして止めれないの?

いじめの問題は令和になってもなくなりません。今年に入ってから、北海道の旭川市で起ったいじめ事件が問題になりました。旭川のいじめ事件は、イジメの質だけでなく学校の対応にもかなり問題があったと今、社会問題になっています。
自分の子がいじめに合うのはもちろん嫌・・・ですが、加害者にもならないで欲しいと思うのが親というもの・・・今回の体験談はいじめを止めない息子の心理が解らないという母親のものです。
息子のクラスでいじめ?どうして庇ってあげないの?
小学校4年生の息子がいます。公立の小学校に通っており、息子はスポーツしていることもあって活発で友達も多いタイプ。
先生からも「クラスのムードメーカーでリーダー」だと言われてきました。
決して、勉強はできるタイプではありませんが、元気に育ってくれているし、もちろんいじめをしてはダメと教えてきました。
なのに・・・実は、息子のクラスにちょっと変わった同級生の子がいてその子のお母さんから相談を受けたんです。女子生徒が「気持ち悪い」と言ったのがきっかけで「無視する」「ばい菌とからかう」といった状態にあると・・・。私は息子に事実を確認しましたが息子は「俺は何も言ってない。もともと仲がいい訳でもないし。女子とか○○達は悪口言ってるけど俺はなにもしてない」
と言い出したんです。もちろん、なにもしてないことはないと思います。一緒になって悪口くらい言っているかもしれません・・・私はものすごくショックで息子に「どうして庇ってあげないの?」と言いました。
が、息子は「だって、俺は何もしてないし。もちろん暴力とかもしてない。関わりたくない」と言って聞きません。旦那に相談したところ「学校のことは解らないけど、いじめを止めて○○がいじめられたらどうするんだ?」と。
私は唖然としてしまいました。
息子には何度も、いじめを止めて一緒に遊んであげてと言いましたが、息子は「何もしてない」と言い張るばかり。結局、その子はとなりの小学校に転校していきました。
確かに、自分がターゲットになるかもとしれないという気持ちがわからないわけではありません。だけど、いじめを傍観しているだけだとしても、それっていじめと同じですよね。息子の教育を誤ってしまったのかと思っています。
傍観する心は実は誰にでもある”傍観者効果”とは
いじめを傍観している人も同罪だというのは、いじめ問題ではよく言われることです。ですが、実際に言葉や暴力でいじめをしている人と、見ているだけで何もしない人は全く同じではありません。
いじめを傍観する心理・・・それは、たくさんの傍観者がいることで自分に対する責任感が薄まるという心理があるからです。傍観している人が庇ってあげるという行為を「援助行為」というのですが、この援助行為を起こしにくくなる要因のひとつとして考えられるのが「傍観者効果」とよばれるこの現象。傍観効果とは、ひとつの事案を見ている人が多ければ多いほど、自分で率先して行動を起こしにくくなるという心の働きのことです。
学校でのいじめはこの状況が作られやすい。傍観しているクラスメイトが多くいる環境ですから、庇ってあげるという援助行為を起こしにくくなるのです。その上、「自分がターゲットになりたくない」という心理も働きますから、小学校4年生の息子さんに「庇ってあげなさい」というのは実は、酷なのかもしれません。
もちろんいじめはダメ。ですが自分がいじめのターゲットになるのが嫌だと思うのは当然のことですよね。
自分の子がいじめを傍観しているというのがショックだったそうですが、どうして「そうなってしまったのか」を考えて心のケアをしてあげるといいかもしれません。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。